「サムシング・ブルー」という言葉をご存知でしょうか？結婚の準備をしていると、たまに耳にすることがあると思います。
「サムシング・ブルー」を和訳すると「何か青いもの」という意味です。私は「結婚式で何か青いものを身に付けたり、装飾に取り入れると縁起が良いという意味かな」と思っていました。
でも私のイメージとはちょっと違っていて、「サムシング・ブルー」とは欧米に古くから伝わる「サムシング・フォー」の言い伝えのひとつだそうです。
花嫁を幸せにするサムシング・フォー
「サムシング・ブルー」は、欧米に古くから伝わる言い伝え「サムシング・フォー(4つのサムシング)」のひとつです。
「サムシング・フォー」の和訳は「4つの何か」です。
サムシング・フォーとは、結婚式で「4つの何か」を身に付けると、花嫁が幸せになれるという言い伝えです。
「サムシング・フォー(4つの何か）」は以下です。
サムシング・ニュー(何か新しいもの)
サムシング・オールド(何か古いもの）
サムシング・ブルー(何か青いもの）
サムシング・ボロー(何か借りたもの)
何か新しいもの（サムシング・ニュー）
これから始まる新生活の象徴として、何か新しいもの（サムシング・ニュー）を身に付けます。
新しい下着、新しい靴、新しいハンカチなどが当てはまります。また、結婚式で初めて着るドレスやベール、手袋なども当てはまります。
特に意識しなくても、結婚式では何らかの「何か新しいもの（サムシング・ニュー）」を身に付けていると思います。
私の場合はウェディングドレスの下着として購入したビスチェが「何か新しいもの（サムシング・ニュー）」でした。
何か古いもの（サムシング・オールド）
祖先から受け継いだ富の象徴として、家に代々伝わるものを身に付けます。
祖母や母から受け継いだアクセサリーや手袋などが当てはまります。
祖先から受け継いだもの、なかなか難しいですよね。
私が結婚式を挙げた時は、サムシング・フォーについて何も知らなかったので「何か古いもの（サムシング・オールド）」はひとつも身に付けませんでした。
結婚式に身につけるアクセサリーの一つを母や祖母からもらったものに出来たら素敵ですね。
何か青いもの（サムシング・ブルー）
花嫁の純潔の象徴として、「何か青いもの（サムシング・ブルー）」を身に付けます。
ブーケの中の青いお花や青いリボン、ハンカチ、靴、アクセサリーなどが当てはまります。
欧米では、青は幸せの象徴であると同時に花嫁の純潔を表すと考えられています。
そのため「何か青いもの（サムシングブルー）」は人目につかないよう身につけるのがいいとされ、ガーターベルトに青のリボンを飾るのが一般的です。
日本にはそのような伝統はなく「何か青いもの（サムシング・ブルー）」は幸せを呼ぶアイテムとして考えられています。ブーケのリボンや装花に青い花を加えるなど、結婚式に手軽に取り入れられることが多いようです。
私が結婚式を挙げた時は、残念ながら全く気にしていなかったので「何か青いもの（サムシング・ブルー）」は用意しませんでした。
こだわる必要はないと思いますが、引き出物のリボンやリングピローのリボンなど、さりげない場所に「何か青いもの(サムシングブルー)」を入れると幸せを願う演出のひとつになります。
何か借りたもの（サムシング・ボロー）
結婚をした知人・友人の幸せにあやかって、彼女たちから借りた「何か借りたもの（サムシング・ボロー）」を身に付けます。
「何か借りたもの(サムシング・ボロー)」には、既に結婚して幸せな結婚生活を送っている人から幸せをお裾分けしてもらうという意味があります。
親戚や友人から借りたアクセサリー、手袋、ハンカチなどを身に付けます。
何を借りようか、迷ってしまいますね。大切なものをお借りしたら、お礼を忘れずにしましょう！
日本では「何か青いもの（サムシング・ブルー）」が人気
欧米の結婚式に伝わる「4つの何か（サムシング・フォー）」はとても素敵な風習です。でも、欧米の風習を真似して全て結婚式に取り入れようと思うとなかなか大変です。
「何か古いもの（サムシング・オールド）」は祖母や母にお願いして何かをもらわないといけないし、「何か借りたもの（サムシング・ボロー）」は既婚者の親戚や友人にお願いしないといけません。
そこで日本では、手軽に身に付けることのできる「何か青いもの（サムシング・ブルー）」が特に人気となり、結婚式に取り入れる方が増えたようです。
その結果「何か青いもの（サムシング・ブルー）」だけが有名になり、私のように「結婚式で何か青いものを身に付けたり、装飾に取り入れると縁起が良いんだな」と勘違いする人がいるのですね。（もしかすると、私だけかもしれませんが・・）
楽しみとして挑戦してみたい、「4つの何か（サムシング・フォー）」
「4つの何か（サムシング・フォー）」を全て結婚式に取り入れようすると手間がかかりそうです。しかし欧米では、家族や親族、友人と一緒に「4つの何か（サムシング・フォー）」を探すことは結婚準備の楽しみのひとつになっているようです。
想像してみると、確かに楽しそうな「4つの何か（サムシング・フォー）」探し。もし興味があれば挑戦してみるのも良い思い出になりそうですね！
