結婚式の招待状には、必要に応じて付箋(ふせん)を同封します。付箋(ふせん)とは、一人一人のゲストに宛てたメッセージカードのことです。
例えば、挙式に参列してほしい方に挙式の参列をお願いする付箋(ふせん)を付けたり、受付を依頼したい親しい友人に、当日の受付についてお知らせする付箋(ふせん)を付けます。
ここでは、付箋(ふせん)の書き方やマナーご紹介します。
※本状と封筒の書き方はこちら↓

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付箋(ふせん)の基本マナー
付箋(ふせん)に関する基本マナーは以下です。
依頼事は、事前に了承を得ておく

スピーチのお願いや受付のお願いは、事前に電話などで了承を得てから付箋(ふせん)を同封します。
招待状にスピーチのお願いの付箋(ふせん)が突然入っていたら、もらった人はびっくりしてしまいます。付箋(ふせん)は、事前にお願いした事柄の正式な依頼として同封します。
御車代、宿泊費の付箋(ふせん)は不要
御車代
遠方から参列される方のために、御車代として新郎新婦が交通費の一部を負担するのが一般的です。御車代は結婚式の慣例となっているので、お知らせの付箋(ふせん)は必要ありません。当日、受付で御車代をお渡しします。
御車代として負担する金額は交通費の半額または全額がマナーとされていますが、新郎新婦の無理のない予算でOKです。
宿泊費
宿泊費を負担する場合は、事前に電話でその意思を伝えます。友人の家に泊まることにしていたり、遅くなっても日帰りにするという方もいます。一方的に付箋(ふせん)でお知らせするよりも、直接確認することが大切です。
また、親族の交通費・宿泊費については、誰が負担するか親族間で決まり事となっている場合があります。必ず両家のご両親に相談しましょう。
付箋(ふせん)の書き方
句読点を使わない
句読点(、。)は、「区切る」を意味します。結婚式では「切る」ことは縁起が悪いとされます。付箋(ふせん)の文章には句読点を使わず、代わりに空白文字を使います。
↓
○ご多用中恐縮ではございますが 挙式にご出席賜りたく
「忌み言葉」を使わない
付箋(ふせん)の文章には、「忌み言葉」を使わないように注意しましょう。「忌み言葉」とは、縁起の悪いことを連想させる言葉のことです。
■夫婦の別離を連想させる言葉
別れる、切る、切れる、帰る、浅い、ほどける、裂ける、放す など
■再婚を連想させる言葉
戻る、戻す、繰り返す、再び、二度、二回 など
■不吉、不幸、死を連想させる言葉
忙しい、終わる、割る、去る、冷える、流す、無し、更に、梨、猿、相次いで、相次ぎ など
■重ね言葉
度々、くれぐれも、いろいろ、なおまた、しばしば、次々、わざわざ、たまたま、重ね重ね、いよいよ など
例えば、「お忙しいところ 誠に恐縮ではございますが」という言葉は、忌み言葉になります。「忙しい」という忌み言葉の使用は避け、「ご多用中 誠に恐縮ではございますが」という表現にします。
本状の文章と向きを揃える
付箋(ふせん)の文章は、本状の文章と向きを揃えます。本状が横書きなら付箋(ふせん)も横書きに、本状が縦書きなら付箋(ふせん)も縦書きにします。
付箋(ふせん)の文例
付箋(ふせん)は、挙式への参列依頼や受付の依頼など、様々な場面で使用します。代表的な付箋(ふせん)の文例をご紹介します。
挙式への参列依頼

「ご多用中恐縮ではございますが 挙式にもご参列賜りたく 午後○時○分までにお越し下さいますよう よろしくお願い申し上げます」
祝辞の依頼

受付の依頼

ウェディングプランナーさんにも相談を!
結婚式には、それぞれの家の伝統的な考え方があります。御車代や宿泊費については、両家のご両親に相談してみましょう。また、付箋(ふせん)や招待状の作成は、結婚式場のウエディングプランナーさんに相談しながら進めましょう!